2018年08月31日

第1回 法常寺隆景公茶会 レビュー

平成30年6月10日(日)、三原市の法常寺(神原祥弘住職)に於いて、
三原築城451目の隆景公茶会が開催されました。三原市の文化を伝える
玉壷会(難波幸一会長)による茶会です。

法常寺は、隆景公が慶長2年(1597)6月、三原城にて死去された時に、
極秘裏の内に葬儀が執り行われ、境内にて荼毘に付されたお寺です。
今も火葬された場所は大切に伝えられており、祠が建てられています。
三原城を取り囲む寺院群の中でも最も西に位置する法常寺本堂は、
あたかも城廓のような構えをしており、西の備えとも言われています。

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法常寺本堂。山門から境内まで枡形構造のある珍しい造りです。

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隆景公を火葬した敷地。現在は祠が建てられて保存されています。

茶会当日には、法要に先立って天満祥典三原市長がご挨拶をされました。
三原築城451年目、三原市の新しい50年の歴史の皮切りの行事として、
茶の湯歳時記同好会に対してお祝いと激励の言葉を頂戴致しました。

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天満祥典三原市長の祝辞。

続いて神原祥弘住職による法要が執り行われました。
祭壇には、小早川隆景公御位牌と木像座像が安置され、
玉壷会難波幸一会長による供茶式がございました。

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濃茶席は法常寺書院。
席主は隆景公に対して追善の意を込められました。
床には大徳寺禅僧の横幅、前には胡銅花入に、黄金色の河骨が一輪
入れられました。河骨は、千利休が好んで茶会に用いた花と言われています。
利休百会記には隆景公の名も見られ、隆景公も利休の茶会で、この花を
楽しまれたかも知れません。

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濃茶席の様子

薄茶席は、本堂東の間。
本堂脇の大きな床の間に相応しい大きな一行書が掛けられました。
古人の風流を表現した大徳寺禅僧の墨蹟で隆景公の偉業を偲びながら、
初夏の季節感豊かな薄茶席となりました。

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薄茶席の様子


記念講演「小早川隆景公と法常寺」

本堂では午前11時から神原祥弘住職による講演が行われました。
隆景公の一生と、三原城築城による法常寺の意味や歴史がとても
解りやすい構成で知る事ができました。
本堂では、終日、寺宝の小早川隆景公御位牌と木像座像展観され
皆様が近くで手を合わせられました。

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点心席では、地元の食材を使った点心が振舞われ、一日ゆっくりと
法常寺隆景公茶会を楽しまれました。
法常寺は、小早川隆景公の遺徳を忍ぶ事のできる数少ない史跡の
ひとつです。近年は全国から隆景公なファンが訪れるように
なったそうです。是非皆様も法常寺に参拝下さい。

posted by etchuya at 15:15| 茶の湯歳時記同好会