於いて、第15回目となる「源氏絵茶会」が開催されました。
源氏扇面屏風特別公開に加え、今回は特別企画として、
サントリー美術館 主任学芸員 上野友愛氏による記念講演
「せんすでリメイク〜源氏物語絵扇面散屏風の世界〜」が
開催されました。広島県内外から、約200名のお客様が参加されました。
方丈の濃茶席では速水流尾道支部が担当されました。
床には有栖川宮幸仁親王御筆の和歌懐紙が掛けられるなど、
宮中の茶、速水流の特色を生かしたお席になりました。
第1回目の茶会記をもとに、真台子の濃茶席を再現され、
節目の年に相応しい格調の高い取り合わせでした。
書院は、茶の湯歳時記同好会、表千家流による薄茶席です。
源氏絵扇面散屏風展観に添えて、とても華やかで上品な
薄茶席となりました。
主茶碗は、第1回目の源氏絵茶会の時に、特別に製作された
「浄土寺本 源氏絵 賢木」が取り合わせられました。
源氏絵扇面散屏風が展観された阿弥陀堂では、サントリー美術館
主任学芸員上野友愛氏による記念講演「せんすでリメイク〜源氏物語
絵扇面散屏風の世界〜」が開催されました。
浄土寺の源氏絵扇面散屏風は、室町時代現存最古と考えられる貴重さや、
扇面の配置の妙味などを詳しく説明されました。随所に親しみやすい
雰囲気の講演でした。
「源氏絵扇面散屏風」は、サントリー美術館展観の後、
ニューヨークのメトロポリタン美術館でも披露される予定です。
尾道浄土寺の宝物が世界に紹介され、大変喜ばしい事と思います。
点心席の担当は、裏千家尾道支部の皆様です。
庫裏と客殿を点心席に使わせて頂きました。沢山のお客様で、
とても賑わっていました。
三流派が協力しあって、大きなお茶会に臨むのも、流派を超えて
出会いの場になるように思います。
お寺に人が集まって、学びや出会いの場になることは、将来に向けて
とても意味ある事と思います。