2019年12月10日

第2回 法常寺隆景公茶会 レビュー

令和元年6月9日(日)小早川隆景公の菩提所、三原の法常寺
(神原祥弘住職)に於いて第二回目となる法常寺隆景公茶会が
開催されました。当日は快晴に恵まれ盛会となりました。

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東日山・曹洞宗・法常寺は、三原城の西の要・乾の方角にあり
三原城の西の出城として建てられた痕跡が残っており、天正20年
現在の地に移築されたものと考えられています。

小早川隆景公が慶長2年(1597)6月、三原城にて死去された時に、
法常寺に於いて葬儀が行われ、境内で荼毘に付されました。
その跡地に隆景公小祠が建立されています。

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本堂では午前9時より住職による法要と、席主から隆景公に対して
供茶式が厳かに執り行われ、多くのお客様が参加されました。

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法要が終わると、ゲストとして東京からご参加下さいました
小早川家のご当代、小早川隆治様から茶会開催に際しお祝いのお言葉
を頂戴致しました。とても穏やかで温かいお人柄は、隆景公の肖像画の
お顔と重なるように感じました。

本堂には、隆景公の御位牌と、江戸時代に造られた隆景公木像の寺宝が
展観され、皆様は興味深くご覧になりました。

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濃茶席は法常寺の書院がお席になりました。
茶の湯歳時記同好会、表千家流「和香会」が福山から懸釜下さいました。
佛心豊かな隆景公の遺徳を偲ぶ一行書、点前座は、文武両道に長けた
隆景公に因んだ取り合わせとなりました。
隆景公も学んだであろう禅語の「三級浪高くして魚、龍と化す」を表現した
飾火箸は、隆治様も興味深くご覧になられていました。
お席も大変好評で、初夏の清々しい濃茶席となりました。

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薄茶席は本堂東の間、茶の湯歳時記同好会表千家流、竹内宗友氏が
担当されました。地元三原から懸釜下さいました。
濃茶席の座敷に対して、こちらは立礼席です。
近年は長く正座する事が難しいお客さんも増えてきました。
いつまでも身近にお茶席を楽しんで頂けるようにとの気持ちを込められた
立礼席です。お席は、霰の御釜や小早川家ゆかえりの三つ巴の茶碗、
季節の取り合わせで、干菓子が振舞われ爽やかな雰囲気でした。

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本堂では、early summer jazztime と題して、ジャズトリオ
(ボーカル末竹希巳子氏、ピアノ山本博之氏、ベース阿吹光政氏)による
ミニライブが開催されました。お茶席の合間に、少しリラックスして楽しんで頂
きました。和と洋を茶の湯に取り入れた企画になりました。

今回のお茶会に、日本とニュージーランドで活躍されるプロカメラマンの
KAZUSHI HIRANO氏が、遠方よりご参加下さいました。本号の茶会風景の
写真は、同氏の作品を掲載させて頂きました。
ウェブサイトは、https://photo‐hirano.jimdofree.comです。
是非アクセス下さい。


posted by etchuya at 14:46| 茶の湯歳時記同好会

2019年10月21日

尾道港開港850年「浄土寺 丹生高野明神社」大修理のお願い

浄土寺境内にある「丹生高野明神社」は850年前、尾道村が
世良大田荘の倉敷地となり、年貢米を高野山に寄進する港に
なったのをきっかけに高野山の分社として建立されました。
以来、尾道港を見下ろす高台から港の安全と繁栄を祈る、
象徴的な鎮守社として今なお鎮座しています。


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令和元年10月20日(日)尾道新聞に掲載されました。


昨年7月の集中豪雨で、雨漏りはひどくなり、内部も崩れかけ
倒壊寸前となっています。修復には700万円かかり、浄土寺の
自己資金と寄付金で賄って参ります。
このうち、クラウドファンディングで100万円を目標に募金を
して参ります。寄付者には、▽源氏物語クリアファイル
▽浄土寺朱印帳▽一筆箋▽南無仏太子像(陶製)などをお礼と
してプレゼント致します。


また、浄土寺で茶会活動をしている茶の湯歳時記同好会でも
寄付を受け付けています。
皆様どうぞご協力の程、宜しくお願い申し上げます。


【募集期間】令和元年10月21日8時から11月30日まで

【ご寄付方法】
@ Ready for 浄土寺 (ウェブサイトより手順によりお進みください)

インターネットでのご支援が不安な方やご不明な点はこちらまでご連絡ください。
右向き三角1お問合せ
浄土寺完全修復プロジェクト委員会 
電話 082-293-1342

A 茶の湯歳時記同好会へのお振込みご希望の方 
右向き三角1茶の湯歳時記同好会口座番号 広島銀行 東尾道支店 (普)3184032
電話 0848-46-0353





posted by etchuya at 14:37| 茶の湯歳時記同好会

第3回 織部茶会 レビュー

平成31年4月14日(日)尾道市の浄土寺(小林暢善住職)に於いて、
第3回織部茶会が開催されました。

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この茶会が、茶の湯歳時記同好会の平成時代最後を飾る茶会となりました。
重文の露滴庵(三畳台目相伴席)が約3年ぶりに濃茶席として開放され、
名席で一服を楽しもうと定員いっぱいの六〇名のお客様が全国から
参加されました。

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待合には、織部ゆかりの戦国武将及び茶人の兜が展観されました。
それぞれの好みが反映された変わり兜のデザインを楽しむ事ができました。
背後にあるのは、豊臣秀吉の軍配図です。

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露滴庵は、裏千家寂心庵宗克宗匠(京都)による濃茶席です。
宗匠は、鵬雲斎大宗匠に永く御付きになり、ご自身の茶事も
積み重ねること2500回を超えたお茶人です。
床には織部ゆかりの大徳寺禅僧の遺偈の横幅が掛けられました。
露滴庵の床と、同じ時代から存在する掛軸を眺めていると、
その精神性が時代を超えて、伝わってくるようで、あたかも
その時代に戻っているかのような気持ちになります。

炉には、自在に舟形の釜が掛けられました。
亭主の永年の経験から表現される世界が大変喜ばれました。
いずれも織部時代の取り合わせで、厳かな雰囲気の中濃茶が点てられました。

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梅の間の薄茶席は、茶の湯歳時記同好会代表世話人席です。
表千家と遠州流による流派の垣根を超えたお席となりました。
茶の湯歳時記同好会の主旨でもある「各流派のお茶人の交流」を
実現した薄茶席です。
これまでの茶会活動によって、人と人とのご縁が広がっています。
今後も、この素晴らしい茶の湯文化に目を向ける人が多くなることを
願って、活動を続けて参ります。

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点心席は、庫裏および客殿が会場となりました。
尾道の大丸日本料理場(宇根元茂代表)が特別メニューを用意して
下さいました。皆様にも大変好評でした。




 
posted by etchuya at 10:58| 茶の湯歳時記同好会