2018年08月31日

尾道市制施行120周年 浄土寺大茶の湯 レポート

平成30年4月22日(日)、尾道市制施行120周年記念行事として国宝の寺・
浄土寺(小林暢善住職)に於いて山内に全13箇所のお茶席を設けた
浄土寺大茶の湯を開催致しました。

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当日は天候にも恵まれ、多くの観光客の皆様、各地からお茶人の方々も
お出でになりました。

国宝「多宝塔」のお茶席

国宝の多宝塔は、1328年建築の日本三大多宝塔のひとつ。
須弥壇には中央に大日如来、両脇侍には釈迦如来、薬師如来が
安置され、四周壁面には真言八祖の壁画が描かれています。
普段一般公開されていない多宝塔内には、東側に濃茶席、西側に薄茶席が
設けられました。当日は席主が供茶されました。
多くのお客様が入席されました。

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多宝塔濃茶席の様子

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多宝塔薄茶席の様子

重文「阿弥陀堂」のお茶席

阿弥陀堂は1345年の建築で、須弥壇に阿弥陀三尊像が安置されて
います。1325年の火災以前は阿弥陀堂が本堂とされており、火災後
1345年に再建されました。
東側では、今回の席主の中で一番の若手となりました。先生に後見され
爽やかな席となりました。西側は、岡山から懸釜されました。経験豊かな
席主です。

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阿弥陀堂薄茶席(東側)

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阿弥陀堂薄茶席(西側)

重文「方丈」のお茶席

方丈は1690年、尾道の豪商橋本家が施主となって建立されました。
「上の間」と「下の間」に分かれ、折上格天井の格式高い造りです。
秋篠宮殿下ご夫妻の浄土寺御成の際も方丈上の間で献茶差し上げました。

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方丈上の間薄茶席の様子

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方丈下の間薄茶席の様子

露滴庵庭園の野点席

伏見城より移築された露滴庵も特別公開されました。
露滴庵庭園の白砂では、野点席が花を大茶の湯らしい雰囲気を添えました。
時に応じてお席を日陰の方へ移動しながら、臨機応変なお席でした。

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露滴庵庭園 野点席の様子

重文「客殿および庫裏」

現在の客殿と庫裏は1719年の建築。平成の大修理で旧庫裏、食堂が
当時の姿に復元されました。客殿は「梅の間」「竹の間」「松の間」が
お茶席となり、庫裏と客間が点心席となりました。

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梅の間 薄茶席の様子

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竹の間 薄茶席の様子

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松の間 濃茶席の様子

庫裏の点心席では「音の席」として歌とピアノのミニコンサートが
開かれました。クラシック曲や同様など、点心を頂きながら、2回公演が
ありました。

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点心席、音の席の様子

尾道市制施行120周年行事として、県内外から多くのお客様がお出でになり、
一日ゆっくりと浄土寺の茶の湯を楽しまれました。
posted by etchuya at 10:47| 茶の湯歳時記同好会

2018年08月10日

第1回 大慶茶会のご案内

大慶茶会は、還暦や古稀、喜寿や米寿、卆寿を祝うお茶会です。
第1回目は、地元の名士、難波宗幸先生の卆寿記念のお茶会です。
濃茶席は露滴庵、薄茶席は方丈、ともに重文のお茶席です。
大きな慶びのあるお茶会でございます。

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【と き】平成30年10月14日(日)午前9:00-午後3:00
【ところ】国宝の寺 浄土寺
【駐車場】尾道生涯学習センター

【主 催】茶の湯歳時記同好会
【協 力】国宝の寺 浄土寺

【会 費】5,000円(収益の一部は文化財保護に役立てられます)
【定 員】90名様

茶券お申込みはこちら

【濃 茶】露滴庵 表千家流 難波宗幸
【薄 茶】方丈  表千家流 難波宗昌
【点心席】庫裏  大丸日本料理場 午前10:00〜

茶の湯歳時記同好会
事務局/級z中屋 電話0848-46-0353

posted by etchuya at 11:28| 茶の湯歳時記同好会

2018年04月23日

第1回 極楽寺花まつり茶会 レビュー

4月1日(日)、ダルマのお寺で有名な三原の極楽寺(石井真誉住職)に於いて、
第1回目の「極楽寺花まつり茶会」が開催されました。
境内の桜も満開で、約120名の方がお出でになりました。天満祥典三原市長もご
来席下さり御祝いの言葉を頂きました。

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法要の後、ご本尊に対して供茶が行われました。

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4月8日はお釈迦様の生誕祭です。極楽寺の念仏会は今回で590回目となります。
住職による「お釈迦様と花まつり」と題した法話ではお釈迦様の一生について解りやすく
お話になられ、極楽寺の歴史についても知ることが出来ました。

お釈迦様は、シャーキャ族の王子として生まれ裕福に暮らしていましたが、
四門(東門…老人、南門…病人、西門…死者、北門…沙門)に会い、人間の四苦から
人々を救うことを願い29歳の時に出家、35歳の時に菩提樹の下で悟りを開きました。

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本堂では、花御堂に小さなお釈迦様像が祀られています。御堂はお釈迦様が生ま
れたルンビニ園を表現したものです。お釈迦様が生まれた時、九匹の龍が現れて
甘露の雨が降り注いだという言い伝えがあります。

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参加者の皆様は、この伝説に基づいて花御堂の中のお釈迦様に甘茶を注いで、
生誕を祝いました。参加者の皆様に甘茶が振る舞われ、とても有り難い甘茶席となりました。

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甘茶をかける玉壷会・難波幸一会長

法話の後、書院では薄茶席が始まりました。担当は、地元三原市の茶の湯歳時記
同好会会員表千家流です。書院の障子を開け、春爛漫の庭を見ながらのお席です。
時折、桜の花が風に吹かれて桜吹雪となって庭に降りてきます。お床の花入には、
席主がこの日の為に準備した見事な牡丹が入れられています。
お席の取合せもお釈迦様の生誕と、出家される姿などの仏教の物語に基づいた
世界観がとても上手に表現され、お客様方に大変喜ばれました。

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お客様の中に、茶会の日が還暦の誕生日と重なった方がおられました。
「とても素晴らしいお茶席で、私も生まれ変わったような気が致しました。
これからの人生に前向きな気持ちになりました。」という大変有り難い
お言葉を頂きました。

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点心は本堂と境内全域がお席になりました。縁側に毛氈を敷いて桜を眺めながら
楽しまれる方、甘茶を楽しまれる方、七千体のダルマを集めた青山記念堂や、
隆景公ゆかりの新高山城より移築した山門(市重文)を見学されるなど、
皆様は一日をゆっくり楽しまれている様子でした。

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桜の木の向こうに見えるのが、新高山城より移築した山門(市重文) 

posted by etchuya at 11:03| 茶の湯歳時記同好会