2017年10月19日

第34回松江城大茶会バスツアー

茶の湯歳時記同好会の独自企画「第34回松江城大茶会バスツアー」
へ行って参りました。40名様が参加下さいました。
茶の湯歳時記同好会は毎年、亭主側を勤めさせて頂きましたが、
今回は親しくさせて頂いている方々のお席に客として参加致しました。

天候は曇り、やまなみ街道を貸切バスが走って行きます。
車内では松平不昧公のお話、これまでの活動を振り返ったり、とても
思い出深いものです。そんな時、バスに不具合が…。
世羅のサービスエリアで停車して、替えのバスに乗り換える事になりました。
予定より40分程遅れてバスは発車、松江城を目指します。
松江に到着後、宍道湖畔のしじみ館で昼食、大急ぎでお城に移動です。

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松江城に着くと、いつもお席でお世話になっている方に合流しました。
茶人であり、松江の茶の湯の研究家でもある氏は、不昧公ゆかりの
華蔵寺(けぞうじ)の護持に尽力されている方です。6月には京都で
松平不昧公の茶席についての研究発表をされ、茶道文化に貢献されています。

前日は大雨だったそうで、とても準備が大変だったと思います。
しかし到着した頃には陽が差して心地よい一日です。

不昧流大円会薄茶席

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最初に不昧流大円会のお席に参りました。
不昧流の皆様は、尾道陣幕茶会で不昧流のお茶を披露下さいました。
お席は、葦簾と流派の幕、木地の立礼卓で、秋の野点の雰囲気が漂って
いました。お菓子は秋色、とても感じ良い薄茶席です。
大円会の皆様と再会を喜びあい、とても楽しいお席でした。

薮内流福田随竹庵薄茶席

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随竹庵の若宗匠は、昨年の私共の席にお客様としてお出で下さいました。
今年の松江城茶会で懸釜されると伺い、今度は我々が客になりました。
若宗匠自らお点前して下さいました。道具を扱う前に、まず目で見定めてから
手に取られる姿がとても印象的でした。お席全体に心地よい緊張感があって、
礼節を感じるお席でした。お点前の後、薮内流の事、お道具の事など非常に
解りやすく説明下さいました。

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午後4時頃松江を出発、尾道へ帰るともう日も暮れていました。
ちょうど尾道では、「灯りまつり」で、尾道じゅうのお寺が子どもたちの
造った灯籠でライトアップされていました。
毎年松江に出かけていましたので、考えてみれば久しぶりに見る
尾道の「灯りまつり」でした。


posted by etchuya at 15:15| 茶の湯歳時記同好会

2017年08月17日

第9回 陣幕茶会レビュー

平成29年5月13日(日)、尾道の光明寺(御藤良基住職)において、
第9回目となる陣幕茶会が開催されました。光明寺は、尾道で力士を志し、
横綱まで上り詰めた「陣幕久五郎」の菩提寺であり、翁の偉業を讃える
名物茶会です。尾道水道を眺めながら薫風の心地よい季節の恒例茶会となり、
今回も県内外から沢山の方が参加されました。

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朝8時30分より本堂で、久五郎翁の法要と、当日の茶席のお菓子を供え、
濃茶席の席主による供茶式も執り行われました。続いて、陣幕久吾郎会の
皆様による相撲甚句が披露されました。

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本堂の濃茶席

光明寺亀息会、表千家流が今回の席主です。
お床には、光明寺什物の田能村直入筆「葉座観音像 般若心経」が
掛けられています。

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お席では住職がお席の皆様と一緒に、般若心経を唱えられました。
このようなお席もお寺ならではです。唱え終わると住職が般若心経に
ついて、お釈迦様の言葉を交えてお話して下さいました。


「お釈迦様は、この世界に存在するものはすべてが「空」であると
言われています。人間の体も心も本来「空」という存在で、
常に変化を繰り返しているのです。未来の事は誰にも知る事ができません、
ですから、無理に知ろうとせずに、見えない事を愉しみにしてみましょう。
正しく生きることは難しいけれど、明るく生きる事は誰にだって出来るでしょう。
様々な事に心を囚われないで今を生きますと、生き方が変わるのではなく、
受け止め方が変わってくるとお釈迦様は教えられています。
般若心経を唱えると、心が消え、魂が静まりますので、皆様も時折お唱え下さい。」



桐の間の薄茶席

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平谷祐宏尾道市長も出席下さいました。

桐の間では、速水流三友会による薄茶席です。
裏手には亀が遊ぶ池があり、光明寺の井戸には、亀齢泉(きれいせん)が
湧き出ています。そうして、床には大きな「鶴」の一字。
鶴と亀と、目出度い取り合わせです。
本堂とは異なった印象の寛いだ雰囲気の薄茶席です。

亀息庵の点心席

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点心席は、文化部の皆様の担当されました。
庭を眺めながらゆっくりと楽しめるお席です。
亀息庵の庵号は、尾道で有名なげんこつ和尚(物外不遷)による
揮毫です。池のほとりには、ツツジや菖蒲が咲き、5月の雰囲気が
いっぱいです。

posted by etchuya at 10:50| 茶の湯歳時記同好会

2017年05月25日

浄土寺大奥様の追善茶会

平成29年4月24日(月)、浄土寺に於いて大奥様の追善法要と
茶会が開催されました。浄土寺の大奥様、華月院様は、茶道速水流を
永年修養され、速水流のみならず、地域の茶道文化にも大きく
貢献された茶人でもありました。

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午前9時30分より、方丈にて法要が営まれ、長老様、住職様、副住職様が
着座され、速水流の皆様、浄土寺ゆかりの方々がご参列されました。
続いて、濃茶席の席主による供茶式がございました。

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濃茶席は華月院様に永く学ばれた一番弟子の方が担当されました。
織部好露滴庵の三畳台目には、華月院様のご愛蔵の道具や、
追善茶会に相応しい趣向が随所に見られ、ゆっくりとした時間が流れます。
大奥様のご生前、露滴庵で長老様と一緒に映られた写真を、以前
住職様に拝見させて頂きましたが、お二人の素敵な笑顔がとても印象的でした。

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濃茶席「露滴庵」の点前座

薄茶席は、道安席。
浄土寺には道安囲という小間茶室も伝えられています。
薄茶席は、浄土寺社中の若手の皆様が担当されました。
大奥様時代の風情豊かな濃茶と、次世代を担う若々しい薄茶席は、
とても意味深いことと思いました。


点心は、追善料理が振る舞われました。
復元された台所の竈で炊かれたご飯が、盛り付けられる様子も
点心席から見ることが出来、竈から上がる薪の煙に陽光が差して、
とても風情のあるお席でした。

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華月院様は、今後も浄土寺と尾道の茶の湯をきっと見守って下さいます。
                               合掌

posted by etchuya at 11:14| Comment(0) | 茶の湯歳時記同好会