ありました。新メンバーになってから3回目となります。
講師の市川寂心庵先生と、習われている皆さんも親しくなり、
風炉の灰景、火入の灰景造りに没頭されています。

朝10:00から始まり、まずは御菓子と薄茶を一服。
それから先生のお話がはじまります。灰景に関すること、
茶事に関すること、最近あった出来事など、和気あいあいです。

こちらは表千家の方で、道安風炉に丸灰。
一文字、二文字、丸灰、遠山(流派によって様々な呼び名があります)の
中でも、丸灰は難易度が高いのです。五徳の配置に応じて、綺麗な円を
描く必要があります。まずは灰積りから、丁寧に指導して下さいます。

こちらは裏千家の方の、道安風炉に二文字押切。
五徳と二文字の位置関係、前瓦の位置なども流派によって異なりますが、
灰景の基本は同じです。市川先生考案の灰匙セット(右)は、先生が
永年苦労して辿り着いた独特のデザインです。とても扱い易く、
灰をすっきりと切ってくれます。道具の善し悪しは、灰景のような繊細な
世界では、とても大きな違いを感じます。

そうこうしているうちに、早くもお昼です。
毎回、茶会の点心でもお世話になっているお店が季節料理を届けてくれます。
美味しく食べて、話題にも花が咲きます。

午後からはまた、灰の世界に没頭です。
こちらは、速水流の方の、道安風炉に遠山灰(ふたつ山)。
このような珍しい灰景を茶事などで楽しむのも良いものです。
参加の皆さんは、基本をもとに灰景を持参の風炉に応じて造ります。
灰景が出来上がる頃に、先生が巡回して個人指導して下さいます。
半分を先生が手直しして、自分が造った半分と見比べてみて、
直すべきところを学びます。
炭を入れた時に、しっかりと熾るかどうかは灰景造りの一番の
重要な点です。目で見て美しく、火もよく熾る灰景を皆さんは
追及していきます。
次回は7月です。
灰景教室にご興味のある方は、弊社まで
お問い合わせください。流派は問いません。